F1情報通

最終戦後にフェラーリのチーム代表マッティア・ビノットが、信頼性への懸念からシーズン後半にエンジン性能を抑えなければならなかったことを明らかにした

しかし、その後、フェラーリは066/7エンジンを搭載してアブダビで再びアグレッシブに走ることができたことが明らかになり、チームは以前の信頼性問題の解決策を見出したと信じている

関係者によると、このエンジンの弱点は、プレチャンバー内のスパークプラグにあるという

これは2016年にマーレがフェラーリに提供し、メルセデスとのパワー差を縮めたTJI（Turbulent Jet Ignition）燃焼システムの最新進化版であった

あれから6年、2025年シーズン終了まで凍結することがホモロゲーションされた最新世代のパワーユニットに最適化されたシステムの開発には、膨大な進歩があったのだ

フェラーリは、レギュレーションで認められている500barに達する噴射システムの最大圧力を利用し、各エンジンサイクルで5回の噴射を目標に開発を進めた

しかし、この極端なコンセプトは内部温度の上昇を招き、スパークプラグにダメージを与え、ついには破損してしまった

そこでエンジニアたちは、スパークプラグが限界を超えないようにマッピングを微調整し、外部サプライヤーは最大出力モードでのエンジンのニーズに対応できるよう、部品の新材料の納入に取り組んだのである

アブダビでのフェラーリのパフォーマンスは、スパークプラグの問題が解決されたことを示唆している